zen-noh-ren’s diary

マネジメント業界とプロフェッショナル人材に向け、情報を発信していきます。

ISO 20700 Guidelines for management consultancy services解説

経営コンサルティングサービスは、2017年5月、ISO規格として発行されました。

皆様ご存知でしたでしょうか?

 

この規格は、全能連が日本唯一のメンバーとなっている国際コンサルティング評議会 ICMCI(International Council of Management Consulting Institutes)のメンバーが中心となって働きかけ、およそ4年の歳月をかけてこのたび発行となったものです。

 

特徴としてはISO規格でありながら、タイトルに「ガイドライン」と入っていること。

これは、既にコンサルタントして活躍されている認定者の方々のやりざまの妨げや足かせにならないよう配慮したものであると言えます。これ以外に、以下の方針に則り、今回のISO規格書は非常にシンプルでわかりやすく、かつ利用しやすい構成になっています。

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この、「利用しやすさ」はコンサルタント側にとっては義務的、強制的な「要求事項」の代りに「ガイドライン」とされていることであり、同時にコンサルティングを依頼するクライアント側にとってもコンサルティングのプロセスや成果物はどういったものであるのか、あらかじめ理解しやすいように明らかにしてある点に表れています。別の表現をすれば、クライアント側の不信感を軽減し、かつコンサルタント側の職業倫理に基づいた公明正大なサービスの提供を促すための共通言語として、今回のISO規格は成立しています。

加えて、インプットとアウトプットに言及しても、プロセスにはあえて言及しないことでコンサルティング企業、又は個人コンサルタントの独自ノウハウや新規性を妨げないように配慮されています。

 

今回の規格成立までをリードしたICMCI(CMC-Global)からは、「CMCとして認定される皆様は、どうぞ積極的に『ISO20700に準拠している』ことをアピールし、活用してください」とコメントされており、名刺等への記載を推奨されています。またより分かりやすくISO20700準拠を示すため、チェックリスト等のツールを作成中です。作成されましたら、また本ニュース等でおしらせいたします。

 

(お知らせ)

①7月21日(金)で用いました説明資料は認定者又は会員企業所属の方に限り、メール添付で送付させていただきます。ご要望の方はmc@zen-noh-ren.or.jpまでお知らせください。

②今回発行のISO規格文書は英文及び仏文が正規のものになります(2017年7月現在)。和文は正規のものではなく、全能連の試訳によるものです。また、著作権保護の観点より、正規書面をコピーしてお渡しすることはできませんのであらかじめご了承ください。

 

以上