7月21日(金) 13:30よりMC(マネジメント・コンサルタント/MI(マネジメント・インストラクター)大会を開催いたします
全能連では、「経営の科学化推進と健全な産業人材育成」を目的に公益活動を展開しており、有用な情報発信ならびに資格認定者相互の交流の場づくりの一端として、今年度は以下のMC(マネジメント・コンサルタント)/MI(マネジメント・インストラクター)大会を企画いたしました。会員の皆様のみならず、これから全能連認定の資格取得を検討されている皆様、および企業の人材育成を担当されている皆様方にも広くご出席いただきたいと考えております。ご参加をご希望の方は以下に記載しております方法で、当連盟までお知らせ下さい。
皆様の積極的なご参加をお願い申し上げます。
開催日時:2017年7月21日(金)13:30-16:00
開催場所:アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)5F 大雪
参加費:無料(先着70名まで)
対象:企業の人材育成ご担当者
MC(マネジメント・コンサルタント)および
MI(マネジメント・インストラクター)資格取得希望者
コンサルタント・インストラクター関係者(会員、資格認定者)
お申込方法:
①当連盟ホームページのトップページ右上の
お問合せ欄より
・会社名・会社所在地・ご出席者のお名前・部署/役職名・
E-mailアドレス・お電話番号
(個人の方も歓迎いたします。記入できるところはご記入ください)
をご記載の上、お申込み下さい。
②上記の内容をご記載の上、当連盟までFAX(03-3221-5054)
をお送り下さい。
③認定者の方は当連盟までメール送信(taikai@zen-noh-ren.or.jp)でも
お受けいたします。お名前と認定番号をお知らせください。
プログラム(敬称略):
ご参加をお待ちしております。
平成28年度の受賞論文の表彰式と情報交流会を開催しました。
平成28年度の受賞論文の表彰式と情報交流会を開催しました。
日 時: 平成29年5月31日(水) 15:10~16:30
当日は曇りがちで雨も心配されましたが、栄えある論文表彰式がアルカディア市ヶ谷において大勢の参加者の祝福の中、挙行されました。
各賞の受賞結果は以下のとおりです
○経済産業大臣賞(1編)
ICT投資におけるSCMキャッシュフロー方程式の有効性についてのケース研究
日本ユニシス株式会社 上岡 恵子 様
ファイルース・コンサルティング 青柳 六郎太 様
○経済産業省経済産業政策局長賞(1編)
日本ビジネスブレーン株式会社 佐々木 伸 様
○全日本能率連盟賞(5編)
ダイバーシティー時代のオフィスワーク職場の長時間労働抑制アプローチ
~人的リソース管理の仕組みづくりによる労働時間短縮~
株式会社日本能率協会コンサルティング 梅田 修二 様
「フレーム&ワークモジュール®」メソドロジーを活用した一億総活躍社会実現、
グローバル&AI時代の業務革新およびナレッジ蓄積型人材育成マネジメントシステム
株式会社ベーシック 田原 祐子 様
中小部品メーカーにおける立ち上げ確実性マネジメント
- 後追い仕事を産まない生産準備体制の構築 -
一般社団法人中部産業連盟 藤田 伸之 様
介護施設事業へのNA(Nursing Automation)の導入
渡辺経営調査士事務所 渡邊 敬二 様
ものづくり中小企業の競争力を強化する間接業務機能強化支援
一般社団法人中部産業連盟 左右木 公嗣 様
お一人おひとりが賞状が授与されると、会場内からは祝福の大きな拍手が沸き起こりました。引き続いて経済産業省 伊藤参事官、全能連 中村会長とともにそれぞれ記念撮影を行いました。
なお、経済産業大臣賞、ならびに経済産業省 経済産業政策局長賞の受賞論文は、全能連のホームページに掲載され、末永くその栄誉を称えられます。
過去の表彰論文名一覧[全国能率大会] | 公益社団法人 全日本能率連盟
本ブログにおいて、平成28年度の経済産業大臣賞、経済産業省 経済産業政策局長賞受賞者のインタビューを追ってアップする予定ですので、ぜひお楽しみに!
また、平成29年度の全国能率大会の論文募集もすでにエントリー受付が始まっており、締め切りは8月10日(木)となっています。ぜひふるってご応募をお願いします。
講演
「成長戦略としての働き方改革と人材育成について」
経済産業省 産業人材政策室 参事官
伊藤 禎則 様
引き続き経済産業省の伊藤参事官から、今盛んに叫ばれている「働き方改革」についての講演がありました。データによれば、OECD加盟国35か国中、1人当たりの労働生産性は、日本は22位とのこと。伊藤参事官からは、講演の中で、働き方改革についてのたくさんの示唆と解決のためのキーワードをいただきました。生産現場での生産性向上以上に、ビジネスパーソンの生産性をいかに上げるかが、今後の日本の産業界全体の課題と言えるでしょう。
ご入会のお知らせ
平成29年6月1日、2団体にご入会いただきました。
ご関係の皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本マネジメント団体連合会
創立:2016年12月
事業内容 : 非営利団体の複合体として人間主義マネジメントを推進
ハイアス・アンド・カンパニー株式会社
設立:2005年3月
事業内容 : 住関連産業のソリューション提案型のコンサルティング
活躍するMC-第1回 日本事務器株式会社(NJC) 桝谷 哲司さん
全能連では、MC又はMI資格認証を受けておられる方々が活躍される姿をご紹介することで読者の皆様にとっての啓発・啓蒙に少しでもお役に立てればと考えております。
また、実際のコンサルタント及びインストラクターの方々の姿を拝見することで、これから認証取得したいと考える方々に、より具体的な将来像を得て頂ければと考えております。
第1回目としまして、日本事務器株式会社(NJC)執行役員で、シンガポール駐在員事務所の首席でいらっしゃる、マスターマネジメントコンサルタントの桝谷哲司さんをご紹介したいと思います。
熱気に満ちた街、シンガポール。気候の話だけではない。世界の流通を担い、国を挙げてICT化に向けてエネルギッシュに日々変化していく-そんな印象さえある街。その中心街ともいえる位置にNJCの駐在員事務所は存在する。
桝谷さんとシンガポール事務所ビル入口にある案内ロボット。このロボットもNJCがServiced Office CROSSCOOPと業務効率化のモニタリングを行っている。日本語・英語に対応し、来訪者には好評を博している。
NJCにとっては初めての海外拠点。それをシンガポールに置いたのは、「優れたシステムとサービスを通して、豊かな社会の実現に貢献します」との企業理念を掲げ、経営とICTの最適な関係構築を得意分野とするNJCにとっては、むしろ自然なことであったのかもしれない。
桝谷さん曰く、「当社はグローバルスタンダードなICT技術を活用しています。しかし、多くの日系企業は東南アジアの環境にあったシステム環境を利用していない状況で、エクセルを駆使して必要以上の労力を割いて苦労されています。日本の事業との情報共有も電子メールによる報告の時代から抜け出せないでいる。事業活動の推進にはそれではもったいないと。」
シンガポールで既に実用化されているICTソリューション
グローバルスタンダードなICT技術と、NJCのソフトウェアとこれまで積み重ねられた経験。それらをハイブリッドするとまさにこうなる、という好例が桝谷さんのオフィスだ。
部屋の壁にスクリーン、事務机が1つ。書類はほとんどなく、桝谷さんによれば「紙で保管する必要がないんですよ。契約書くらいですかね。」とのこと。今やPC・タブレット・スマホによる情報授受はもちろん、保管は電子的に、リモートでオフィスの施錠をする、現在位置/予定表/図面-なんでも同時共有できてしまう。
テレビ会議システムも日本のシステムとセキュリティ対策をシンガポールに入れようとするから難しいのであって、最初からグローバルスタンダードな機器、システムを入れれば映像共有もお手のものとのこと。シンガポールで社外の方と打合わせの際にも、ちょっと東京の役員の方が画面の向こうからご挨拶、ということも可能だ。
「シンガポールの現場で、いろんな日系企業さんとお会いしているとICTで解決できることがたくさんあると気づかされます。」
まさにコンサルタントの本領発揮の舞台はそこにある。
「今は駐在員事務所として私一人ですが、初年度から多くの企業様とコンタクトできました。経営資源に関わるいろんな分野のコンサルティングの相談をされることもあります。」
NJCのシンガポール駐在員事務所は、海外進出を図る企業にとっての一種のデモオフィスとして、今後の仕事のやり方がもっと効率的にできると感じさせるものだった。
また桝谷さんの熱のこもったお話を伺えば伺うほど、小さな懸念など払拭され、より明るい将来像が描ける気がしたのは、NJCのソリューションサービスのみならず、我々の訪問を温かく迎えてくださった桝谷さんのお人柄によるものも大きいと感じた。
先端ICT技術と心のこもったコンサルティング、この2つの融合が生み出すコンサルティングの未来は明るいー。
今回、一般社団法人 中部産業連盟理事の福山先生、早稲田大学招聘研究員で兼担講師の澤口先生とともにお邪魔させていただきました。桝谷さん、お忙しいところお時間をいただきありがとうございました。
Gardens by the bayからMarina bay sandsと市街を望んで
ICMCI 2016年度Global Conferenceに出席しました。
公益社団法人 全日本能率連盟 マスター・マネジメント・コンサルタント
株式会社セントジェームズアソシエイツ 代表取締役 萩原泰之
ICMCI国際公認経営コンサルティング協議会の2016年度グローバル会議が10月19日から20日まで二日間カナダ・トロントで開催されました。併せて、CMC(公認マネジメント・コンサルタント)カナダ協会がスポンサーとなって開催された、Art of Leadership講演会に出席しました。
ICMCI Global Conference
ICMCIは50カ国に展開する世界最大級の経営コンサルティング協会の集合体である。ホストCMC Canada会長Mr. Bob McKaren(写真 左) と ICMCI会長 Mr. Sorin Caian(写真 右)から、今年のGlobal Conference (Management Consulting Week)のテーマを ”Consulting 4.0-Are you ready? Digital Disruption”(デジタル創造的破壊時代のコンサルティング 4.0) として開催する旨冒頭挨拶があった。
今回のGlobal Conferenceには、ホスト国カナダを主体に北米各国、オーストリア、ハンガリー、オランダ、ドイツ、イギリス等欧州各国、アジアから中国、韓国、シンガポール、そして日本から総計20ケ国、100名が参加した。
19日、20日の二日間の会議は1時間程度のプレゼンテーションと2回のパネルディスカッションで実施された。大きくテーマをくくると①北米カナダでのコンサルティング業界の最新動向、②Consulting 4.0関連として、”Digital Disruption(「デジタル革命による創造的破壊」)”に関する4つのテーマプレゼンテーション(TMT(テクノロジ・メディア・通信動向)、ビッグデータ、UBER動向、Blockchain動向)、③創造的破壊に関連し重要なたトピックス3つ(プライバシーをどう捉えるか、クライアント体験をベースにしたコンサルティング、年代別コンサルタントの考え方)によって構成され、最新の状況が北米のコンサルタントや著名なマーケティングマネジャーによって報告された。
① 北米コンサルティング市場
いわゆる「戦略提言、業務改善、人事、IT」という伝統的なコンサルティング領域と「BPO(サービス受託)」の部分を合わせると、世界の市場規模は約20兆円。その中で、北米は55%(カナダは全体の5%)。Digital Disruptionの波を受けて、クライアントは経営変革したい(まず業務改善から)と感じている。その鍵は、ITであり、AI/Big Data/IoT利用等の技術革新をどう事業に取り込むかがクライアントの期待となっている。その意味で、ITに関連するコンサルティングが今後拡大する傾向にあるという説明があった。 また、北米市場におけるコンサルティングサービスの購買については「リスク管理」の観点から購買ルールの適用が官公庁、私企業からもより求めらてきているとの報告があった。中堅コンサルティング会社としては、Big 4が優勢を誇る市場で、自らの得意技(ブランド)を磨き、勝てる案件に注力すること(Pick your battle)が重要とのアドバイスが説明者からあった。
② デジタル革命による創造的破壊
TMT市場動向については、今後のディジタル革命を牽引するのは、モバイル機器であり、ミレニアル世代(1980年から2000年に生まれた世代)であると、その消費動向が紹介された。仕事用のLaptopとSNS中心のSmartPhoneは今後も成長、一方Tabletの出荷は下降気味。TV視聴はあまり減らない等の動向調査結果が報告された。
ビッグデータについては、カナダでは2/3の企業が実績を中心に活用しているが、今後のオペレーションの予測には活用していない。今後、環境が激しく変化していく中でビッグデータを活用することは有効だが、データサイエンティスト、データアナリストを中心にリソースが不足していることが課題。
UBERのドライバーを実際に経験したPwCのコンサルタント(写真:Mr. Ted Graham)から、今後個人所有の各種移動手段がサービスとして提供され、従来の交通サービスが大きく変化するという報告があった。タクシーに限らず、個人住宅での宿泊サービス(Airbnb等)をはじめとして子供用医療、介護サービス等あらゆる場面で、個人間で提供されると予測(The Uber of Everything)。日本の状況も含め、今後既存団体との確執、規制との戦いが激化するとの見方もある。
Blockchainは、第二のインターネット革命として各国でも検討が進んでいる。分散型台帳管理ができるため、果たしてその情報(価値)がどこからどこに送られたかという記録が明確になる。今後、選挙、医療記録等に適用が可能。すでにカナダのBritish Columbia州はその導入を今年初めに発表した等の動きが紹介された。ここでも規制との戦いが既に始まっている。
③ 「創造的破壊」に関連する重要テーマ
プライバシーに関する世界的権威であるトロント・ライアソン大学教授Dr. Ann Cavoukian:写真 下)のプレゼンは非常に興味深かった。プライバシー(基本的に個人情報の保護)は、コンプライアンスの問題として捉えるのではなく、企業経営そのもの。対処していない場合のリスクとその費用は膨大となる。一方、きちんとプライバシー体制をとっている企業・団体は価値が高い。Zero Sum(どちらか)ではなく、Positive Sum(全機能的)の考えにたって、より積極的にプライバシーを捉えるべき。博士が提唱する PdD(Privacy by Design)は、最近EU、米国政府、日本政府で有効と認められてきているという説明内容だった。すこしプライバシーに関する考え方が変わってきつつあると感じた。
パネルディスカッションは、中堅(Partner)と若手(Millennials)のふたつがあったが、いずれも「ディジタル革命がもたらす企業環境の変化に対し、クライアントが、IT技術の活用による経営戦略、業務改善を望んでいる」という印象を述べていた。しかし、単独でITの様々なスキルをカバーするのは難しく、複数のコンサル会社あるいは、IT事業体が連携していく方向が今後増えるとの示唆があった。
10月20日の夜、ICMCI主催のConstantinus Award(年間最優秀マネジメントコンサルタントの表彰)があり、オーストリアのコンサルタントが受賞した(写真 下)。
The Art of Leadership
10月21日は、CMCカナダのスポンサーで「激動時代におけるリーダーのありかた」をテーマに、リーダーシップコンサルタント、研究者、著作家が6名、各々1時間の講演会を行った。朝、10時からお昼休みを挟んで6時間講演が続く。巨大なホールに1,600名が詰めかけ、最初から最後まで熱心にメッセージを聞く姿が非常に印象的であった。
6人の講演者のメッセージを要約すると、①リーダーシップとは、メンバーが属する組織について、ビジョン、方針を明確化するだけではなく、次世代のリーダーそのものを育てることが最重要、②そのためには、リーダーそのものの人間力がなければとても務まらない、③まず行動が大切、言語化が大切、自らがハッピーと感じていないと(その状況にないと)とてもいい仕事はできないし、大きな成功も獲得し得ない等々。
カナダは、1600年代の欧州からの移民から国が形成されている。イギリスだけではなく、フランスからの移民も建国に加わっている。特に最近は、アジアからの移民が欧州よりも多くなっている。正に、ダイバーシティそのものの社会である。ダイバーシティを考えようではなく、前提条件がマルチナショナルな社会で、人を組織を動かすリーダーシップはさぞかし大変であろうと感じるが、今回の講演で感じたことは、「多様な社会、組織そしてメンバーであるからこそ、人間性が豊かであること」、「リーダーとて一人の個人、メンバーとは個人として対することが重要」「アイディアであれもっとレベルの違う方針であれ、明確に言語化しないと伝わらない」という極めて明確なポイント。今後、日本社会は更に多様化が進むと思うが、ある意味恐れることではなく、自然に自らの価値を認識し、メンバーや社会に伝えていけばいいのであろうという印象を強く持った。
なお、来年2017 年度のICMCI Global Conferenceは中央アジア カザフスタン共和国の首都アスタナで9月初めに開催される旨発表があった(写真は、CMCカザフスタンのグルサムさん)。カザフスタンは、昨年ロシアとともに「ユーラシア経済同盟」を発足させ、今後経済成長を計画。中央アジアの優等生といわれた同国の成長環境でのコンサルティングのあり方を学ぶには良い機会と感じた。東京からは北京か、モスクワ経由と少し時間がかかるようだが、是非参加したいものだ。
以上