活躍するMC-第1回 日本事務器株式会社(NJC) 桝谷 哲司さん
全能連では、MC又はMI資格認証を受けておられる方々が活躍される姿をご紹介することで読者の皆様にとっての啓発・啓蒙に少しでもお役に立てればと考えております。
また、実際のコンサルタント及びインストラクターの方々の姿を拝見することで、これから認証取得したいと考える方々に、より具体的な将来像を得て頂ければと考えております。
第1回目としまして、日本事務器株式会社(NJC)執行役員で、シンガポール駐在員事務所の首席でいらっしゃる、マスターマネジメントコンサルタントの桝谷哲司さんをご紹介したいと思います。
熱気に満ちた街、シンガポール。気候の話だけではない。世界の流通を担い、国を挙げてICT化に向けてエネルギッシュに日々変化していく-そんな印象さえある街。その中心街ともいえる位置にNJCの駐在員事務所は存在する。
桝谷さんとシンガポール事務所ビル入口にある案内ロボット。このロボットもNJCがServiced Office CROSSCOOPと業務効率化のモニタリングを行っている。日本語・英語に対応し、来訪者には好評を博している。
NJCにとっては初めての海外拠点。それをシンガポールに置いたのは、「優れたシステムとサービスを通して、豊かな社会の実現に貢献します」との企業理念を掲げ、経営とICTの最適な関係構築を得意分野とするNJCにとっては、むしろ自然なことであったのかもしれない。
桝谷さん曰く、「当社はグローバルスタンダードなICT技術を活用しています。しかし、多くの日系企業は東南アジアの環境にあったシステム環境を利用していない状況で、エクセルを駆使して必要以上の労力を割いて苦労されています。日本の事業との情報共有も電子メールによる報告の時代から抜け出せないでいる。事業活動の推進にはそれではもったいないと。」
シンガポールで既に実用化されているICTソリューション
グローバルスタンダードなICT技術と、NJCのソフトウェアとこれまで積み重ねられた経験。それらをハイブリッドするとまさにこうなる、という好例が桝谷さんのオフィスだ。
部屋の壁にスクリーン、事務机が1つ。書類はほとんどなく、桝谷さんによれば「紙で保管する必要がないんですよ。契約書くらいですかね。」とのこと。今やPC・タブレット・スマホによる情報授受はもちろん、保管は電子的に、リモートでオフィスの施錠をする、現在位置/予定表/図面-なんでも同時共有できてしまう。
テレビ会議システムも日本のシステムとセキュリティ対策をシンガポールに入れようとするから難しいのであって、最初からグローバルスタンダードな機器、システムを入れれば映像共有もお手のものとのこと。シンガポールで社外の方と打合わせの際にも、ちょっと東京の役員の方が画面の向こうからご挨拶、ということも可能だ。
「シンガポールの現場で、いろんな日系企業さんとお会いしているとICTで解決できることがたくさんあると気づかされます。」
まさにコンサルタントの本領発揮の舞台はそこにある。
「今は駐在員事務所として私一人ですが、初年度から多くの企業様とコンタクトできました。経営資源に関わるいろんな分野のコンサルティングの相談をされることもあります。」
NJCのシンガポール駐在員事務所は、海外進出を図る企業にとっての一種のデモオフィスとして、今後の仕事のやり方がもっと効率的にできると感じさせるものだった。
また桝谷さんの熱のこもったお話を伺えば伺うほど、小さな懸念など払拭され、より明るい将来像が描ける気がしたのは、NJCのソリューションサービスのみならず、我々の訪問を温かく迎えてくださった桝谷さんのお人柄によるものも大きいと感じた。
先端ICT技術と心のこもったコンサルティング、この2つの融合が生み出すコンサルティングの未来は明るいー。
今回、一般社団法人 中部産業連盟理事の福山先生、早稲田大学招聘研究員で兼担講師の澤口先生とともにお邪魔させていただきました。桝谷さん、お忙しいところお時間をいただきありがとうございました。
Gardens by the bayからMarina bay sandsと市街を望んで