zen-noh-ren’s diary

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産業人材の流動化と、多様な『人活サービス創出』事業状況について/講演会レポート

去る平成27年6月9日(火)、当連盟の第27年度会員交流会にて経済産業省経済産業政策局産業人材政策室 小林浩史室長の講演会が行われました。

「人材・働き方」について、小林室長から「多様化と流動化による働き方改革の実現に向けて」をテーマにお話いただきました。f:id:zen-noh-ren:20151108152005j:plain

 「多様化と流動化」による働き方の実現に向けて

人口減少社会の到来や、いわゆる終身雇用や年功賃金制等の特徴を有する日本型雇用システムの限界といった課題への対応という観点からは、効率よく柔軟な働き方が、様々な場で可能となる環境整備が重要であり、個別のニーズに対応した柔軟な働き方を受容する多様性がカギとなる。

見える化の推進について

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多様な人材が働きやすい環境・体制の構築に向けて経済産業省が実施している現行の取組と、その成果事例をご紹介いただいた。

【紹介例】

ダイバーシティ経営企業100選
女性、高齢者、外国人、障がい者、多様な働き方等、多様な人材の能力を最大限発揮させることにより、イノベーションの創出、生産性向上等の成果を上げている企業を表彰しベストプラクティスとして広く発信。
・なでしこ銘柄:
経済産業省東京証券取引所が共同で、「女性活躍推進」に優れた上場企業を「中長期の成長力」がある銘柄として投資家に紹介。

労働移動について

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少子高齢化に伴い、労働力人口ボリュームゾーンであるミドル層の活躍がより一層期待されるようになっているところ。

経済産業省では多様な「人活」支援サービス事業として、スキルと経験を持つミドル人材に対して、成長分野での就業にあたり必要な研修プログラムの提供とマッチングを
一体的に行うサービスを提供する産業の創出・振興を図るため、平成25年度からモデル事業を実施している。

講演の中では昨年度の事例を中心に紹介いただくとともに、スキルと経験を持つ社会人がキャリア自立を意識し、成長分野等の新たなステージで活躍するためには、試行的就業の実施が有効であることなどについて解説をいただいた。

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提起いただいた現状の問題点から多様な取組事例の実態を踏まえ、各企業・団体がこれらの問題を課題として日々の活動に生かすことで、新しい展開につなげていくことができる可能性を示した講演会となりました。

 

※小林浩史:経済産業省経済産業政策局産業人材政策室 室長